(習作A) |
8月7日 ○○谷 晴れ AM11:00〜PM4:00 |
先日、デジカメ用のミニ三脚(ミノルタ・オクトポット)を買いました。もちろん、渓流用に(スローシャッターで撮りたい)、です。全長15cmくらいで、青い足がグニャグニャと動きます。定価は1500円。私はオークションで601円(手数料込み)で買いましたが、じっくり待てば500円で落札できたでしょう。 使用感を言いますと、これが想像以上にヨロシイ。まず、雲台が固定式なのが不安だったのですが、カメラの向きを動かすと、それに合わせて足がグニャッと動く。また、岩の上に置いた場合にも、その形に合わせて足を変形させれば、とても安定してくれます。 まあ、足が伸びないのは600円だから仕方ありません。また、三脚の上で、そのままシャッターを切ったのでは、僅かにブレます。でもこれは、セルフタイマーを使えば、その問題は解消できます。 ただ一つの大問題は、私のデジカメにはマニュアル機能が無い為に、故意的にスローシャッターが切れない事。「習作A」は、極力暗い所を選んで、レンズの前にNDフィルター(光量を落とすフィルター)をあてがっての撮影でした。 さて、7日は○○谷。 ここは私のご近所の谷で、3週間ばかり前に行ってみた所。でも、川を見て「クモの巣が多そうだし、釣れなさそう」と思って、竿も出さなかった。でも先週、Kさんから「○○谷は釣れるし、尺も出る」なんて情報を聞いた。だから、河川名は伏せます。 まず谷に着いて、すぐ下の淵を見たところ、稚魚が一杯見えました。まあ、そんな所はパス(実は、ここに尺が居たらしい)。20mくらいジャブジャブ登ってそこから竿を出す。岩は大きく、落差もある。流れは小さいものの、苔むした石が点在する綺麗な渓相でした。 でも、魚は1匹しか釣れなかった。「雨の後には、きっと釣れるンだろうな〜」なんて思いながら林道を下ってたら、なんと、ここを紹介してくれたKさんに会う。う〜ん、どうも私はKさんを出し抜いてしまったようです。・・・・スミマセン・・。しばし会話をしてKさんは上流へ、私は車に戻って、ビールと本を持って川原に下り、しばし読書。 今回は、京極夏彦さんの「鉄鼠の檻」。”不思議な事など何もないのだよ、関口君!”の、あのシリーズの4作目のやつ。こいつは、小理屈を捏ねくり廻したような言い回しが多く、とても読み辛い。しかも、この作は、禅寺を舞台にした”坊主連続殺人事件”で、禅宗の歴史ががツラツラと述べられた日にゃあ、イヤになってくる。でも、それに慣れると(読み飛ばす部分が判ってくる)、それがなかなかに快感になってくるんですなぁ。 その後しばしまどろんで、少し下流に入る。ここは仔アマゴばっかし。川から上がった所で、またまたKさんに会う。釣果を聞くと、2人で(フライとルアー)4匹釣ったらしい。サイズもまあまあだと。うらやましいな〜。 近頃、ようやく気づいたんだけど、私は釣りがヘタなのかも知れん。 追伸:この日、牛道に行ったテンカラN氏は23匹釣ったらしい。私はやっぱり、釣りはヘタだと思い知らされたゾ。 追伸2:夏休みに入ったテンカラN氏は、8日に落部川で10匹、9日に田茂谷で2匹、10日に大間見川で3匹釣ったらしい。元気な年金受給者だな〜。 |
(習作B) |
盆の釣り |
まずは上の写真について。 最近の私は、ちっとも魚が釣れなくって、お魚の写真が撮れない。だから仕方なくと言う訳ではないけど、渓流の写真を撮ろうと必死になっております。前回ご報告のミニ三脚もその一環。 えーっとね、私のイメージでは「苔むした岩が点在する中を、雲のように流れる渓流」の写真が撮りたい。それにはやはりスローシャッターが必要な訳ですが、いかんせん私のデジカメ(ディマージュX)はマニュアルが効かん。そこで強引にNDフィルターを使って、前出のミニ三脚の購入となった次第です。上の写真は、それらを使って、しかも曇りの日に撮影(セルフタイマーは必須です)。これでシャッタースピードが0.7秒となりました。でも、もっと流して撮りたい。 今回、110用のNDフィルターを、オークションで700円で買いました。こいつを上手く加工すれば、私のデジカメの最長スピードの2秒のシャッターが切れそうです。まあ、三脚の高さが15cmしかないんで、カメラアングルの不満は解消されませんがね。 さて、盆の釣り1日目の13日は、テンカラN氏と荘川へ行く。天気は曇りで、水位はやや少なめ。釣り人は多めです。 前半はずっと上流に入って、テンカラN氏に5匹と私に0匹。私のドライフライにも、ごく稀に出るんだけど、ちっとも乗りませんわ。えー、このテンカラとの違いを自分なりに分析しますと、毛鉤が浮いてるか、沈んでるかの差。それから、テンカラ竿は、やはり長い。流れをまたいで釣っても自然に流せるし、ピンスポットにもポンポン打ち込める。それともう一つ、腕が違いすぎますわ。 昼食は牛ホルモンを鉄鍋で煮込んで、それにキャベツやらマイタケをぶち込んで頂く。美味い事は美味いんだけど、食べてるうちに、なんか口の中が油でコーティングされたようになってきて、ちょっと閉口。牛ホルモンは、網焼きの方がいいかも知れん。 しばしのお昼寝の後、下流に移動。ここでは2人とも0匹。テンカラN氏のウェーダーが岩に引っかかってグッサリと裂けたところで終了です。 14日は牛道で1時間ちょっと竿を出す。やはり雲ってます。そして釣れません。 そうなるとやはり写真ですね。この牛道は頭上が木で覆われてて、割とスローシャッターが切れる。上の(習作B)が、その写真です。本来ならカメラ位置は、もっと右上から撮らねばなりませんが、ミニ三脚だからなんともならん。それと、もっとスローなシャッターが切りたいな〜。 15日はお休みで、16日は師匠と船長とで牛道へ行く。そしてようやく晴れました。右の写真は「爽やかな空の下でテンカラを振る師匠」の図です。 実はこの写真を撮る10分位前に、釣り人の写真を撮るのは難しい、なんて事を話しておったのです。だいたい同行者の写真を撮ろうとすると、どうしても後姿の写真になってしまう。本当は正面から撮りたいんだけど、それをやったら釣れなくなってしまうし、きっと文句言われる。まあ、演出してまで撮ることもないし・・・。この写真は、空の点景として師匠にご登場頂いただけ。でもやっぱり正面から撮りたいな〜。 午前の釣りを終わってからの昼食は、いつもと少し変わっておりました。川原に降りてまずはビールで乾杯。そして、そそくさと各人準備に取り掛かる。まず私がフライパンを取り出してギョーザを焼く。これは出来合いのもんだからすぐに完成。美味い美味いと言って食べ終わった頃には師匠のケーチャンが完成。これも美味い美味いと言って食べ終わった頃に、ようやく船長の出番。そう、今日のメインディッシュは船長作のスパゲッティーなんです。 それまでに下準備を終えてた船長は、おもむろに動き始めて、まずフライパンにトマト・ナス・ニンニク・シソを入れてオリーブオイルで炒める。最後にキムチの素を入れて茹でた麺とからめて出来上がり。こいつがね、最高に美味しかった。今までに食った川原での料理の中では3番目くらい。あえて難を言うなら、トマトの皮は剥いて欲しいこと・シソの芯は取り除いてほしいし、ちょっと入れすぎ・キムチの素ももう少し控えてほしいし出来たら別の味付けでやってほしい。それくらいかな?でも、本当、美味しかったですよ。 その後、しばしのお昼寝して下流で竿を出す。釣果は各人1匹くらいずつか? まあ、そんな事はどうでもいいや。今年のお盆は、楽しゅう過ごせました。 |
(習作C) |
NDフィルター (Neutrai Density=中立の濃度) |
21日は雨のため釣りはお休み。一応荘川へ行ったけれど挫けました。えー、今回も写真について語りますよ。写真に興味の無い方にはつまらんかも知れませんがね・・。 前回ご報告した110用のNDフィルター3個セットが左の写真で、これらの真ん中辺にあるのがNDフィルターです。こいつを慎重に分解して、それぞれの濃度を調べたところ、全部2.4倍と判明。そこで私は、その3枚をテープで張り合わせて約14倍のNDフィルターを作りました。 この、○○倍というのは、絞りを固定した場合に、シャッタースピードが○○倍になると言う意味。たとえば普通に撮影してF3で1/30秒だったとした場合には、そのフィルターを使えば、F3で14/30秒=約1/2秒のシャッターが切れると言うことです。 右の写真が、そのフィルターの装着状態で、カメラ右上のレンズ部分にガムテープで固定してあります。このフィルターのサイズが約1.5×2cmで、ちょうど私のデジカメにピッタリで、なかなかよろしいです。 不安だったのが3枚ものフィルターを重ねる事の悪影響ですが、ピントに関しては全く問題ナシ。ただ、露出がややアンダーになる。これは次回から補正しましょう。そして色バランスも崩れます。でもこれも画像ソフトで簡単に修復できます。まあ、それらの事を頭に入れておけば、全く問題は無いということ、です。 上の写真(習作C)は、そのフィルターと、さらに手持ちのND×4(4倍のこと)フィルターを使っての撮影(やはりガムテープで止める)。4枚合わせて、なんと55倍のNDフィルターの完成です。 そうしてカメラの液晶画面を見ると、真っ暗で何にも判らん。ただ何となく画面の中央に白波らしき物が見える程度。シャッター半押しで露出補正されて画面は明るくなったものの、今度はカメラがピント合わせに困ってる。まあ、とりあえずシャッターを切る(もちろんセルフタイマーを使用)。結果はやや前ピンだったかな?シャッタースピードは1/2秒でした。 「木漏れ日の差す苔むした岩の間を、雲のように流れ下る渓流」とはいかなかったけど、まあ”習作”だから、こんなもんでしょう。 近頃、私のデジカメの性能に不満が出てきた。まあ3年も前のヤツだからしょうがないか。相当に荒っぽく使ってるのに中々壊れない。1度の水没にも耐えた。それはとても良い事ではある。やはり、”カメラに合わせて四苦八苦しなさい”と言う事か・・・。 |
(習作D) |
8月28日 林谷 晴れ AM10:00〜PM4:00 |
まず、習作Dについて。 先日、局長さんから「ND使うようになってから、アンタの写真は黄色い」とのご指摘をうけた。そう言われてみると、確かに黄色くなってますな。そこで今回、写真編集ソフトで、黄色の反対色である青色を僅かに掛けてみた。ついでに習作Cと習作Bにも掛けてみた。Cについては、まだ補正が足らんようですが、BとDでは、まずまず。やはり人の意見は素直に聞くべきですね。 習作Dですが、やはりアングルが中途半端。ミニ三脚では、この位置でしか撮影が出来ない。せめて小型三脚を買わねばなりません。 私の”習作スローシャッターの旅”は、まだまだ始まったばかりです。 この日は久々にスズケンさんとの釣行です。彼は近頃、何かとお忙しいようで「今シーズンは、あと1日くらいしか行けん」らしい。でも私は、どうしても林谷に行きたくって「林谷は数は出んけど、綺麗な25cmアマゴが2〜3匹釣れますよ」なんて甘い言葉で、彼の貴重な1日を奪ってしまいました。実の処、私が林谷に来たのは6月5日以来で、ここで良型が釣れるなんて情報は全く無かったのですが・・・。 この日の林谷は、やや増水。前半は私の本当の予想通り、なんにも釣れなかった。まあ、そんな事も予想してたんで、昼食時には貴重なキャプテンビールを飲んで頂く。スズケンさんは「おお〜、これが噂に聞くキャプテンビールか〜!」と、感嘆符を付けて飲んでくれたんで、まずは一安心。 後半戦の最初のポイントで、私が良型を痛恨の合わせ切れ。その後暫らくしてスズケンさんが良型を掛けたものの痛恨のバラシ。彼が、その悔しさを納めるために放心状態で反省のタバコをふかしてる時に、私が25cmアマゴを釣る。うふふ。私は快感のタバコをプカプカする。 この日の釣果は、スズケンさん3匹と、私に2匹。良型の粗相は、それぞれ2匹あって、はからずも、私の甘い言葉は現実となったのでありました。まあ、それらをキャッチ出来なかったのは我々の技術不足のせいであります。でも、貧果の割りには楽しい1日でありました。 |